クレフロス


給水・給湯管の中に線電極を通し、赤水、錆コブ、漏水の原因となる鉄のイオン化を防いで
管の中を綺麗な状態で保持しようという工法。建物の寿命まで管を半恒久的に延命します。
(この工法では現状の錆コブについては取り除けません。)

様々な工法で管内を洗浄しても、いずれは赤水等の心配が出て来ます。何度も洗浄する
手間を省き、管をいつまでも綺麗な状態を保つために、従来より様々なメンテナンス方法がありました。

1.他工法との比較

・各種防錆対策の防食率比較

防食率 ・・・ 90?100% 全体防食 : クレフロス
局部防食 : ラストアレスター、
ラスカット、キャプロス
防食率 ・・・ 60?70% カルシウム防錆工法(オネストライマー)
膜式脱気工法
防食率 ・・・ 40?50% 機械式脱気工法
防食率 ・・・ 30?60% パイプライニング工法
(ライニング精度により防食率は大幅に異なる。)
防食率 ・・・ 5?20% 磁気・遠赤外線
(セラミック、トルマリンなどの水の活性化処理)

・給水管更正工法比較表

工法名称

施工費
(1戸あたり)

その他費用等
パイプ
ライニング
工法
20?40万円 給湯配管は施工不可。屈曲部の多い配管、腐食の進んだ配管では施工に問題が生ずる可能性あり。
脱気工法 20?30万円 ランニングコスト要。
(年30万円程度+10年に1度のモジュール交換費用(100万円以上))
磁気工法 15?30万円 水質水流で効果にばらつきが有り。
口径が大きなものは効果なし。
元来ボイラーなど循環水配管用工法。
カルシウム
防錆工法
10?20万円 装置コストが掛かるため、大所帯向きである。(100所帯)
ランニングコスト(炭酸ガス、カルシウム(消石灰)の補給が必要)が掛かる。

クレフロス
(線電極)工法

25?35万円 ランニングコスト要。(年5?10万円程度)
錆びヌメリは除去できない。
電気を流し鉄のイオン化を抑え、劣化の原因の錆を抑える。

2.施工方法

 図のような、線を配水管に通し、防食電流(数10mA)を流します。この電流が、鉄のイオン化
するのを防ぎます。線の外側は水に溶けにくいプラチナ、安全なETFE(※1)を使用しているため、
人体に影響はありません。
※1:フッ化繊維(テフロン)、水に不溶性で耐摩耗性に優れる、食品衛生法・食品、添加物等の
規格基準適合品(12高セ第Oー0985号)

  1. 受水槽から高架水槽までの揚水管の通線(全戸断水)及び電源の取り付け。
  2. 給水縦管の通線(全戸断水)及び電源の取り付け。
  3. 各戸専有部分の通線(工事対象室のみ断水)及び電源の取り付け。(PS部)

※実際の施工は建物の規模・形状により異なることがあります。(受水槽・高架水槽給水方式の一般的なマンション)



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